麹菌と酵母菌、そして6種類の乳酸菌のご紹介
大豆麹乳酸菌発酵液の培地は、液体大豆麹と黒糖、米糠エキスを主原料として作られます。
液体大豆麹は、大豆粉水溶液に麹菌を接種して作られます。
この時に用いられる麹菌は、アスペルギルス・オリゼ MC-01(Aspergillus oryzae MC-01) という名前の、
タンパク分解能が強い麹菌です。
麹菌の寒天培地上の集落 麹菌の模式図 イメージキャラクター コージくん
酵母菌
大豆麹乳酸菌発酵液は、乳酸菌と酵母菌の共生培養によって作られます。
用いられる酵母菌は、サッカロマイセス・セレビシエ AHU3035(Saccharomyces cerevisiae AHU3035)
という名前の菌です。
酵母菌は、6種類の乳酸菌すべてに共通して使われます。
酵母菌の顕微鏡写真 酵母菌の出芽様式 イメージキャラクター コーボちゃん
乳酸菌
大豆麹乳酸菌発酵液で用いられる6種類の乳酸菌は、植物性乳酸菌に属するものです。
これらの菌は、日本全国の漬け物や糠床から分離~同定された120種類以上の乳酸菌株から、
多くの選抜試験の結果に基づいて選ばれた菌です。
それぞれに特徴があります。
ラクトコッカス・ラクチス KN1(Lactococcus lactis KN1)
球~短桿型の乳酸菌です。しばしば数珠状に連鎖します。グルタミン酸を代謝して、ガンマーアミノ酪酸(GABA)を産生する菌です。
ラクトコッカス・ラクチス KN1 の顕微鏡写真 模式図 イメージキャラクター ラクちゃん
リューコノストック・メゼンテロイデス KN34(Leuconostoc mesenteroides KN34)
球~短桿型の菌で、ラクトコッカス菌と同様、数珠状に連鎖します。血圧上昇阻害試験の結果に基づいて選ばれた菌です。
リューコノストック・メゼンテロイデス KN34 の顕微鏡写真 模式図 イメージキャラクター リューコくん
ラクトバシラス・クルバータス KN40(Lactobacillus curvatus KN40)
大型の桿菌で、キュウリ状に曲がった形をしています。マクロファージを刺激してNK細胞の活性を高める働きが強い菌です。
ラクトバシラス・クルバータス KN40 の顕微鏡写真 模式図 イメージキャラクター クルバーくん
ラクトバシラス・プランタルム KK1131(Lactobacillus plantarum KK1131)
プランタルム菌は中型の桿菌です。KK1131菌は、紫外線による細胞死を抑制する菌として選抜されました。
KK1131菌は大量の菌体外多糖を産生しますが、紫外線の害を抑制する効果は、この菌体外多糖にあるのかも知れません。
ラクトバシラス・プランタルム KK1131 の顕微鏡写真 模式図 イメージキャラクター プラン兄ちゃん
ラクトバシラス・プランタルム KK1532と2503(Lactobacillus plantarum KK1532、2503)
両者とも、赤身肉の加熱などによって発生する発ガン物質であるヘテロサイクリックアミンの毒性を抑制する菌として、選ばれました。
ラクトバシラス・プランタルム KK2503 の顕微鏡写真 模式図 イメージキャラクター 双子のプランちゃん