研究所のご紹介
さかき第一研究所(テクノさかき研究室)
長野県埴科郡坂城町に位置するさかき第一研究所は、
喜源バイオジェニックス研究所の中核をなす施設です。
ここでは大豆麹乳酸菌発酵液の研究開発~生産だけでなく、
大豆や麹、乳酸菌や酵母など、
発酵食品に関与する各種素材と食用微生物に関する
様々な研究を行っています。
培養室 大豆麹乳酸菌発酵液の作製を行います。
大型振蕩培養装置:液体大豆麹を作る機械です。4台あります。
高圧滅菌器:培地の滅菌を行います。これも4台あります。
無菌ブース:培地に菌を接種する場所です。
大型遠心機:遠心機は物質を分離する機械です。
大型振蕩培養装置 高圧滅菌器 無菌ブース 大型遠心機
実験室 色々な実験を行う場所です。
各種孵卵器:微生物を培養する機材です。微生物の種類に応じていくつかの温度に設定します。
クリーンベンチ:微生物を培地に接種したり、細胞を扱ったりする機材です。
安全キャビネット:感染~汚染の危険性があるものをこの中で扱います。
冷蔵庫、冷凍庫:試薬や培地、緩衝液などを保存します。
ディープフリーザー:細菌株や細胞株を保存します。
液体窒素容器:細菌株や細胞株を保存します。
遠心機:物質を分離する機械です。大中小取り混ぜて3機種。
試薬棚:試薬類を保管します。
その他、以下のような機材が揃っています。
ホモジナイザー:各種物体を破砕~粉砕~乳化する機械です。
高圧滅菌器:培地や細菌の滅菌用。
各種純水製造装置:いくつかの種類の水質を使い分けています。
超純水製造装置:液体クロマトグラフィーの移動相の作製などに使います。
各種孵卵器 クリーンベンチ 安全キャビネット 冷蔵庫、冷凍庫
ディープフリーザー 液体窒素容器 遠心機 試薬棚
動物室と動物室別棟 マウスやラットの飼育~管理を行う場所です。
動物室入り口 陰圧ラック 飼育中のマウス 床敷き滅菌専用オートクレーブ
実験室別室-1 物質の濃縮、乾燥、抽出、分離などを行う部屋です。
減圧乾燥機、凍結乾燥機、ロータリーエバポレーター 各種オープンカラム、蒸留装置
減圧乾燥機、凍結乾燥機、ロータリーエバポレーター:物質の濃縮~乾燥を行う機械です。
各種オープンカラム:物質の大まかな分離を行う装置です。
実験室別室-2 平成30年、新たに組織切片作製室が加わりました。マウスなどの生体組織を簿切、免疫染色を含む各種染色を施し、病理的~免疫学的情報を得るための試料を作製します。
簿切器で、パラフィンに包埋した組織を切り出します。 換気扇の下での作業です。
測定室 試料の各種測定を行います。
紫外可視光分光光度計 化学発光蛍光測定装置 マイクロプレートリーダー フローサイトメトリー
紫外可視光分光光度計:溶液中の物質濃度を測定する装置です。
化学発光蛍光測定装置:化学発光(ケミルミ)と蛍光(フルオロセンス)の両者の測定ができます。
マイクロプレートリーダー:96穴プレート専門の測定装置です。
フローサイトメトリー:各種細胞の分析装置です。
その他、リアルタイムPCR、各種電気泳動装置なども揃っています。
暗室 測定時は真っ暗になる場所です。
撮影装置:電気泳動の結果や各種のプレート、組織など、何でも撮影します。映像はパソコンに自動的に送られます。
蛍光顕微鏡:蛍光を発する細胞や組織を観察します。
その他、各種紫外線照射装置も揃っています。
クロマトグラフィー室 液クロとガスクロの部屋です。
液体クロマトグラフィー ガスクロマトグラフィー
液体クロマトグラフィー:電気伝導検出器、紫外可視光検出器、蛍光検出器、分取装置が付属します。
ガスクロマトグラフィー:脂肪酸などを測定します。
図書室と図書室分室 各種専門書を保管~閲覧する所です。
さかき第二研究所
平成27年、坂城町に新たな研究開発生産拠点を建設しました。
主として乳酸菌発酵液の生産~品質検査を行うところです。
坂城町の高台に位置し、
眼下には千曲川が流れ、彼方には北アルプスの山々を望みます。
また、第一研究所(テクノさかき研究室)から
車でわずか2~3分の場所に位置しますので、
研究開発から生産に至るまで、
一貫した活動を行う事ができるようになりました。
検査室 各種発酵液の培地調整、滅菌、接種、培養、保存、品質検査を行います。
左から、クリーンベンチ、冷蔵庫、ディープフリーザー
左から、遠心機、分光光度計、小型遠心機、顕微鏡 各種孵卵器類
仕込み室 各種培地の調整を行います。大豆粉や黒糖、米糠エキスなど、開封後は使用時まで密閉容器内で保管~管理します。
原材料棚 ステンレス製特殊培養容器 ボイラーと大型圧力容器
原材料棚:使用時までプラスチック密閉容器に保存します。
ステンレス製特殊培養容器:ステンレス製の培養容器を用います。
ボイラーと大型圧力容器:培地や培養液の滅菌を行います。
培養室 乳酸菌発酵液の培養を行います。
恒温室外観(手前は冷蔵室) 恒温室内部 遠心機
恒温室外観:培養室は2部屋。
恒温室内部:各培養室内部には2組の無菌ブースを設置し、この中で乳酸菌の接種と培養を行います。
遠心機:培養液を遠心し、上清を採取する装置です。
保管室 原材料や培養液などを保管します。
大型冷凍室外観 冷凍室内部 冷蔵室内部 解凍ブース
大型冷凍室:でき上がった各種発酵液は、出荷までの間、ここで凍結保存されます。
冷蔵室:開封前の大豆粉はここで保管されます。
解凍ブース:凍結保存した発酵液をここで解凍し、出荷します。
大豆畑とサトウキビ畑
大豆麹乳酸菌発酵液で用いる大豆は、長野県小川村の山の上で有機無農薬栽培によって作られます。
黒糖は、鹿児島県種子島、奄美大島、沖縄県などで、有機無農薬~減農薬栽培したサトウキビから作られます。
小川村の大豆畑
小川村の農家と特約を結び、
有機無農薬大豆の栽培を行っています。
栽培している大豆はナカセンナリという品種です。
始めに8種類の大豆を用意し、
それぞれのイソフラボンの含有量を測定しました。
高い含有率を示した中から、
長野の気候風土にあう品種を選びました。
小川村では西山大豆という名称で販売されています。
南日本のサトウキビ畑
黒糖は、鹿児島県種子島、奄美大島、沖縄県などで、
有機無農薬~減農薬栽培したサトウキビから作られたものを
使用しています。
本来の黒糖は生ものであり、賞味期限があります。
そのため一度にまとめて購入せず、地元の農家や企業から、
月ごとに購入しています。